かなえひまわり薬局日記
ザファテック錠
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今月は、武田薬品工業が製造販売している『ザファテック®錠(一般名:トレラグリプチン)』について学習しました。
週1回服用の「DPP-4阻害剤」です。
『ネシーナ®錠』の構造にフッ素(F)を付け加えることで、効き目が1週間続くように改良した薬が『ザファテック®錠』です。
『ザファテック』は1週間に1回の服用で、DPP-4阻害活性77.4%という、『ネシーナ』を毎日服用した場合と同じだけの活性を維持することが確認されています。
間違って『ザファテック』を毎日服用しても、低血糖などの副作用が増えないこともわかっています。
通常100mgを1週間に1回服用します。高度の腎機能障害の方は禁忌、中等度の方は1週間に1回50mgの服用です。
一般的には週1回の服用にすることで、飲み忘れを減らすことができますが、薬を一包化している場合など、中には逆に飲み忘れが多くなってしまう恐れもあるようです。
どちらの薬が適しているか、患者さんの生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
第11回南信糖尿病合併症フォーラム
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7日の夜、シルクホテルで開催された『第11回南信糖尿病合併症フォーラム』に出席しました。ひまわり薬局からは3名出席しました。
京都府立医科大学病院 内分泌・代謝内科学教授 福井道明先生より、『最適な2型糖尿病食事療法を目指して』というテーマで、3つのトピックについてご講演頂きました。
① 最適な食事療法とは
一日に必要なエネルギーは標準体重と活動量から計算できますが、同じエネルギーを摂るにしても、「炭水化物・たんぱく質・脂質の割合」「朝食を摂るか摂らないか」「早食いかよく噛んでゆっくり食べるか」「食べる時間帯」によって血糖上昇の仕方や消費エネルギー(DTI:食事誘導性熱代謝)に差が生じ、それが肥満の助長に繋がるそうです。
患者さんには「食習慣の指導」をすることが大切です。
② SGLT2阻害薬最近の話題
SGLT2阻害薬には「心・腎保護作用がある」「単に体重が減るだけでなく心臓周囲の脂肪や内臓脂肪を減らすことができる」「筋肉量は減るが筋肉の質は高めることができる」などが分かってきており、今まで推奨されてこなかった「高齢者、腎障害患者、肥満のない2型糖尿病患者」にも使えるというお話でした。
③ 高齢糖尿病患者の管理
高齢者では重度の低血糖症状を起こすことが認知症に繋がることが分かってきています。厳格な血糖管理は低血糖の危険性を高めるため、高齢者の血糖コントロール目標は、年齢や健康状態、さらに心理状態、QOL、社会・経済状況、患者や家族の希望などを考慮し、個々の患者さんごと個別に設定することが推奨されます。
高齢者では、たんぱく質制限が必要である反面、サルコペニア(筋力や身体機能の低下)の予防が大切であるため、たんぱく質を摂取することが必要になってきます。
red meatは良くないですが、植物性タンパク・乳タンパク・white meat(魚・鶏肉)の摂取は良いそうです。
広報誌ひまわりのたねNo.39
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FreeStyleリブレ
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今月は『FreeStyleリブレ』について学習しました。
アボットジャパンより発売されている「自己血糖測定器」です。
今までの自己血糖測定SMBG(Self-monitoring of blood glucose)は、指先から少量の血液をとって計測するもので、“穿刺時の痛み” “血糖変動までは分からない” などの問題がありました。
『FreeStyleリブレ』は、小型のセンサーを上腕の後ろ側に装着することで、センサーの中心部に取り付けられた極細のフィラメントが皮下に挿入され、グルコースを1分毎に測定し、15分毎に自動的に記録してくれます。センサーは14日間装着可能です。
また、読み取り器でスキャンすると、痛みを伴わずにグルコース値がすぐに計測できます。
2017年9月1日より保険適用になった件についても、説明がありました。
広報誌ひまわりのたねNo.38
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