第3回飯田下伊那薬剤師会学術講演会
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1月24日夜、やまなみ薬局で行われた第3回飯田下伊那薬剤師会学術講演会に出席しました。ひまわり薬局からは4名出席しました。
飯田市立病院 心臓血管内科 部長 片桐有一先生より、『最新の不整脈治療』というテーマで、心房細動についてご講演頂きました。
心房細動の分類、ガイドライン、治療方針、治療薬について、細かく説明してくださいました。
心房細動を有する患者さんには、心原性脳塞栓症が多く発生することがわかっています。心房細動治療において最も大事なことは、脳塞栓症の合併をいかに減らすかということです。その発症リスクの評価方法として、CHADS2スコアがあります。
C:Congestive heart failure(心不全) H:Hypertension(高血圧) A:Age≥75y(75歳以上) D:Diabetes Mellitus(糖尿病) S:Stroke/TIA(脳卒中/一過性脳虚血発作)の頭文字です。
CHADS2スコア(0~6点)が2点以上の中~高リスク症例に対して、抗凝固療法が推奨されています。
CHADS2スコアの年齢のスコアを1点から2点に増やし、新たに3つのリスク因子(冠動脈疾患:心筋梗塞の既往・末梢動脈疾患・大動脈プラーク/年齢65~74歳/女性)を加えたCAHDS2VAScスコアという評価方法もあります。
出血リスクの評価法として、HAS-BLEDスコアが用いられます。
また、手術や内視鏡時における抗血栓療法の休薬のガイドライン、DOACそれぞれの特徴についても説明してくださいました。